2023年6月28日(水)~30日(金)
車椅子ユーザーである母と、2泊3日の【函館・札幌】北海道旅行。
初日は函館に1泊。朝市 ➡ 五稜郭 ➡ トラピスチヌ修道院 ➡ 函館山の夜景 を観光しました。
函館に行ったら美味しい海の幸を満喫したい!
函館朝市の『駅二(えきに)市場』には、自分で釣ったイカをその場でさばいてお刺身にしてくれる【活いか釣堀】があると聞いて、体験してきました。
車いすユーザーの母と行った函館市場、イカ釣り体験の様子をレポートします!!
函館に到着してすぐに向かったのは、函館朝市『駅二市場』。
函館空港から路線バスに乗り、函館駅に移動。駅二市場は、駅前から徒歩ですぐのところにありました。
羽田から函館空港へ
当日私たちは、午前7時35分羽田発のJAL便に乗り、函館空港に8時55分に到着。
羽田空港のJALのスペシャルアシスタンスカウンター(お手伝いが必要な方の案内窓口)で空港用の車椅子に乗り換え、スタッフにお手伝いをお願いしてスムーズに搭乗、座席への移乗ができました。
機内では快適に過ごし、わずか1時間ちょっとであっという間に函館空港に到着!
函館空港から函館駅へは路線バス
空港からは、あらかじめ電話をしてスロープ出しをお願いしておいた函館駅行きの路線バスにギリギリ間に合って乗車。
空港を出たら、スロープを出して待ってくれているバスが見えて、とても感激しました!
私たちがこの時に利用した路線バスは、函館空港発の「函館駅方面 路線バス96系統」
事前に調べたところによると、函館空港から函館駅へ行くバスは3種類ありました▼
- シャトルバス(約20分)
- 路線バス96系統(約30分)
- 五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス(5系統)(約50分)
(カッコ内の数字は所要時間)
シャトルバスは、いわゆる観光バスタイプの車両で、スロープがありません。
路線バス96系統と五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスは、一応車いす対応でスロープを出すことができます。
発車時刻などを含めていろいろ検討した結果、路線バス96系統の9時30分発の便のスロープ出しを電話で予約したのですが・・・
飛行機の空港到着予定時刻が8時55分。バスの発車予定時刻が9時30分。
実質30分ほどの間に、飛行機を降りて、空港用の車いすから自前の車いすに乗り換えて、空港を出てバス停に移動しなければなりません。
しかも、車いす利用者は、飛行機を降りるのがほかの乗客の一番最後。
函館空港のインフォメーションに電話で問い合わせたところ、
「予定通りに到着すれば、不可能ではないかもしれません。ただかなり厳しいので保証はできません。降機は他のお客様より後になりますが、通常、お客様の車いすは手荷物受取所にて優先的にお渡しすることになっておりますので、荷物の受け取りでお待ちになることはないかと思われます」とのことでした。
というわけで、3日前ぐらいにバス会社に連絡をして、事情を話したところ
「では、スロープのご用意はさせていただいて、もしもお客様が定刻までにいらっしゃらないようならそのまま発車しますね」
結果、ギリではありましたが、間に合いました!
(車いすユーザーと同行のお出かけは時間に余裕を持つことが原則なので、決しておすすめしません)
一応、函館空港のバスの案内ページと、路線バス96系統の時刻表のページヘのリンクをはっておきます▼
函館空港のバスの案内
路線バス96系統の時刻表
函館駅前に到着!
バスに揺られて40分ほどで函館駅前に到着。
まずはバスロータリーにあるバスの案内所に立ち寄り、市場の次に向かう『五稜郭』行きの路線バスのスロープ出しの予約をしました。
旅先でスムーズに路線バスを利用するには、できるだけ早め早めの対策が必須です。
とくに、函館を走る路線バスは、海が近いため、スロープの鉄板が塩の影響で錆びついて動かないことがあるそうです。スロープ付きのバスを運行するためには、運行前の点検が必須。場合によっては、スロープが使える車両と運行の順番を入れ替える必要があるため、できる限り早めにお知らせくださいとのことでした。
函館朝市は函館駅から歩いてすぐ!
駅から徒歩で市場へ
駅前ロータリーのバス案内所から函館駅正面入口に向かって歩いていくと、左手のほうに市場のお店が立ち並んでいるのがもう見えてきます。
この横断歩道を渡って真っ直ぐ進むと、、、▼
すぐに『駅二市場』が▼
入場口はスライドドア、地面もフラット。車いすでも問題なく入れました▼
場内も、全体的にフラット。通路も狭くはなくスムーズに移動。
ただ、当たり前ですが混雑時には移動しづらいかもしれません▼
カニもこのとおり!▼
夕張メロンもこのとおり!▼
車いすでも問題なし!【イカ釣り体験コーナー】
場内を散策しながら進むと、ちょうど中ほどにイカ釣り体験コーナーがありました。
大きないけすの中をたくさんのイカが泳いでいます▼
すでに女性客がイカ釣りを体験している真っ最中で、その後にも数組、並んでいるお客さんがいました▼
ちなみに、通路はこんな感じでフラット▼
釣ったら、右側に見えるのれん「元祖活いか」のカウンターでイカをさばいてお刺身にしてもらいます。
すぐ釣れて、すぐお刺身!
順番待ちの列に並びつつ、他のお客さんが釣るようすを見ていましたが、皆さんわりとすぐに釣れていて、あれよという間に順番が回ってきました。
まず釣り竿を受け取って、糸をたれてみる▼
なんか、むしろ、イカたちがさーっとはけてしまったような・・・。
と、思いきや!
糸が引いています▼
すると、お店のご主人がバケツを持ってきて・・・▼
ほいっと、引き揚げてくれます▼
実は、この釣れたイカの前にも針に引っかかったイカがいたのですが、引き揚げようとした瞬間に逃げてしまい・・・。
周りにいたギャラリー(お客さん)も、「おっ?」「あっ!」「あーーー」と、一緒に盛り上がってくれました(笑)
釣ったイカはその場でお刺身に!
釣れたイカは、ご主人がすぐに調理カウンターへ持っていき▼
その場でさばいてお刺身にしてくれます▼
いっちょ、上がりっ!▼
お刺身はお隣のテーブル席で実食!
お刺身になった母が釣ったイカは、お隣にあるテーブルコーナーですぐに食べられます。
見て!イカの透明感!▼
テーブル席はこんな感じ!▼
底床タイプの母の車いすでも、肘掛けがテーブル下に収まるほどの高さはありませんが、母にとってはちょうどいいくらいの高さ。
もともと備えられている椅子も、どかすことができます▼(母のひざの上のバッグは、理由があってこうしてずっと乗せているのでここではスルーしてください。もちろん、両手を離しても落ちないようにベルトで固定してあります)
イカ釣り代金は時価
イカ釣り代金は、ずばり時価です!
『時価』ってめちゃ恐怖じゃないですか?
でも、安心してください。明朗会計でした。
大きく本日の料金が明示されています▼
時価なので、もちろんその時によって金額が変わりますが、この日は「1尾1,300円」
釣り堀代、お刺身の調理代、お刺身代、すべて込みです。
この金額が高いか安いかは、感じ方が人によっても違うかもしれませんが、私は金額を見て正直ほっとしました。
とっても楽しめたし、イカの透明感、コリコリでなおかつ柔らかくて、すっごくあま~い!
こんな美味しいイカ刺しをこれまで食べたことがなくて、この旅行の後しばらくは近所のスーパーでイカ刺しを買う気にはなれなかったくらいです。
生ビールなんかもあります。私も写真を見直して気づいたのですが、追加料金でほかにもちょっとした調理法があるみたいです▼
車いすで楽しめる!函館朝市・駅二市場のイカ釣り堀
車いすの母と一緒に、市場に入場できるのかも正直不安でしたが、問題なくイカ釣り堀までたのしむことができました。
私たちは、午前中の10時半ごろに市場に到着し、場内をぐるっと1周散策して、イカ釣り体験をして、また函館駅前のバスロータリーに戻ったのが11時くらい。平日でそこまで混んでいなかったので、30分もかからず楽しめました。
買い物をゆっくりたのしんだり、休日などで行列ができていたりすると、もっと時間がかかると思います。
2階には食堂があり、とてもリーズナブルな海鮮丼がよく知られています。
私たちは利用しなかったので写真も撮っていないのですが、エレベーターもあるので車いすで2階にも行けるそうです。
駅二市場の公式ホームページはこちら▼
函館朝市駅ニ市場(イカ釣堀・朝市えきに市場)
元祖いか釣りは駅二市場が函館朝市で一番最初にはじめたいか釣堀です。釣って楽しい、たべておいしい駅二市場です。そして函館朝 ...
asaichi-ekini.com
ちなみに、有料ですが近隣駐車場もあるので、車でもアクセスできますよ~!
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