車いすで各地の名所を観光するとき、どうしても気になるのがバリアフリー対応ですよね。
せっかく行くのですから、車いすでは入れないところがほとんどで何も見れなかったとか、坂道続きで大変な思い出しかないとか、、、
旅先でのアクシデントはある意味たのしい思い出になったりしますが、つらくてガッカリした記憶にはしたくないです。
兼六園は、夫が2年くらい前に地元のソフトボールチームの慰安旅行で訪れていて「坂道や砂利道が多かったから、車いすだとかなりキツいんじゃないか」と言われていました。
調べてみると、たしかに坂道や砂利道があるものの、車いす用ルートを提案されていたり、バリアフリーにも配慮されている様子。
実際に行ってみたら、車椅子でもじゅうぶん楽しめたので様子を紹介します。
レンタカーで兼六園へ
車いすの母と金沢・白川郷・飛騨高山旅行の2日目。
少し早めにホテルをチェックアウトして、まずは金沢駅をホテルとは反対側の兼六園口へ渡り、予約していたレンタカーを借りにいきました。
ホテルは素泊まりだったので、途中、駅ナカのベーカリーに寄って、朝食を確保。早めに兼六園に行きたかったので、あとでどこかで食べられるようにパンとコーヒーを買いました。
楽天レンタカーで予約しておいたレンタカー
今回の旅行は、金沢から高山まで白川郷を巡りながらレンタカーで移動して、帰りは高山から列車に乗って帰るコースだったので、乗り捨てタイプのレンタカーにしました。
レンタカーの乗り捨てというのは、レンタカーを借りて移動し、元の場所に戻らずに移動した先のお店で車を返却することをいいます。
金沢駅の兼六園口からすぐのレンタカー屋さんで車を借りて、高山駅近くの系列店に返却という形で予約してありました。
楽天レンタカーで予約したのですが、私が予約したときはちょうどクーポンを使えてかなりお得に予約ができました。おすすめなので、一応リンクをはっておきます ➔ 楽天トラベル レンタカー
兼六園は金沢駅から車で10分ほど【障がい者専用駐車場あり!】
兼六園は、金沢駅前からつながる大通りをほぼずっとまっすぐ10分ほど行った感じで、すぐに到着。
私は、下調べが甘かったのと、車に乗り込む寸前にコーヒーを服にこぼしてしまうというハプニング、そしてレンタカーで初めて走る道に緊張し、ちょっとパニックになっていて、車いすの専用駐車場の存在をすっかり忘れてしまっていました。
兼六園の公営の駐車場は有料ですが、そことは別に「無料の障がい者専用駐車場」が用意されています。
それなのに、私はうっかり有料の、しかも民間の駐車場にとめてしまいました。
駐車場の呼び込みの人に促されるまま入ってしまって、一応「ここは兼六園の駐車場ですか?」と確認したのですが、「そうそう」と言われたので納得してしまいました。(たしかに兼六園用の駐車場なので嘘ではないですね笑)
でも実際には、何度も言いますが、車いす用の駐車スペースがあるので、事前にマップ等で位置を確認しておくといいです。
兼六園に車いすで入園する場合の注意点
兼六園には料金所(入園口)が全部で7つあります。
どの料金所からも入園できるのですが、車いすの場合は注意が必要です。
7つあるうちの真弓坂口・桜ヶ丘口・上坂口の3か所は、案内マップを見ると、入ってすぐのところが車いす通行不可区域となっています。
ほかの「桂坂口料金所・蓮池門料金所・小立野口料金所・随身坂口料金所」から入ります。
なかでも小立野口料金所が、障がい者専用駐車場からも近いのでベストです。
私たちも小立野口料金所から入りました。(有料駐車場にとめてしまったけど泣)
入園料は障害者手帳提示で無料 貸出用車椅子もあります
兼六園の入園料は、通常大人320円、小人100円ですが、障害者手帳提示で本人と介護者1名が免除で無料になります。
先ほども書いたように、車いす利用の場合は「桂坂口料金所」「蓮池門料金所」「小立野口料金所」「随身坂口料金所」の4つの料金所から入園するのがおススメです。
この4つの料金所には貸出用車いすも用意されています。
ちなみに兼六園の貸出用車椅子は一般的な車椅子ももちろんありますが、ほかにも人力車タイプの介護者がラクに車いすを引けるように工夫された車いすや、砂利道も通りやすいようにオフロードタイヤが整備されたタイプもあります。
私たちはもともと母の乗っている車椅子でそのまま入園しましたが、試しにちょっとお借りしてみたらよかったかなと後悔しています。
兼六園にはバリアフリー対応マップが用意されています
坂や砂利道が多い兼六園ですが、車いすでも通れる道筋を案内したバリアフリー対応コースのマップが作成されていて、兼六園のホームページにも載っています。
どうしても車いす利用者の入れる範囲は少なくなっていますが、のんびり見て回って1時間弱ぐらいのコース。
ところどころにゆるい坂道があるので、とくに砂利道の下り坂はつんのめってしまうと危険なので、車いすを後ろ向きにバックする感じで進むほうがいいです。
兼六園の見どころは車椅子でもじゅうぶん楽しめます
兼六園は、夫の言っていたとおり砂利道や坂道が多くあって、園内くまなくすべて回れるわけではないですが、バリアフリー対応マップのコースでも代表的な見どころを回れて、じゅうぶん満喫できました。
また、絶好の撮影ポイントがいくつもあります。
10月の最後の週で、紅葉もいい感じに始まっていました。
午前9時ごろですが、眩しいくらいに気持ちの良い晴天に紅葉で、こんな日に来れたことを感謝しました。
兼六園の風物詩である「雪吊り」の作業が始まっていて、運よく職人さんの仕事ぶりを見ることができました。後ろ姿も格好いいです▼
兼六園の名所、徽軫灯籠(ことじとうろう)の前で撮りました▼
灯篭はたしかに写っているのですが、私がほとんど被ってしまっているのと逆光でほぼ見えません(笑)。でもモミジがいい感じです。
根上松(ねあがりまつ)、明治紀念之標(めいじきねんのひょう)の前で▼
車いすを押して1周まわり終えるころには軽く汗ばんできて、セーターを腕まくりしてます(笑)。
兼六園は車椅子のおススメ観光スポットです
砂利道と坂道があるということで、行ってみるまで少し不安もあった兼六園ですが、有名な名所だけあって、見どころたくさんで本当に行ってよかったです。
砂利も浅めで細かいので、思っていたほど大変ではなかったです。(感じ方は個人差があると思います。車いすを押す役割の方は基礎体力は必要かもしれません)
バリアフリー対応もされていて、トイレも車椅子対応の多目的トイレが園内4つのお手洗いに併設されています。
私たちが行ったのは10月の終わりで、ちょうど紅葉が始まって天気も良くて、でも平日(月曜日)の開園して1時間ぐらいの早い時間だったので、ほかの観光客もそこまで多くなく、ゆっくり見て回ることができました。
季節ごとにライトアップ行事もあるようです。残念ながら私たちは時期が合わず見れませんでした。
実際に車いすでこの時期に訪れるのは難しいですが、雪景色は芸術的です▼
桜の季節もいいですよね▼
こちらでレンタカー各社の料金比較ができます ➔ 金沢→高山 レンタカー乗り捨てプラン料金比較
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