車いす利用の母と九州・博多・由布院・温泉旅行2日目。
JR博多駅から由布院駅に向かう特急列車「ゆふいんの森」号に乗って由布院へ移動しました。
特急で、なおかつ観光列車でもある「ゆふいんの森」。
車椅子席もあり、紅葉が色づく景色を眺めながらゆったりした時間がたのしめました。
特急「ゆふいんの森」号って?
特急「ゆふいんの森」号は、JR博多駅と由布院駅をつなぐ特急列車です。
ただの特急ではなくて、D&S(デザイン&ストーリー)列車。
ウッドデッキや木目調の高級感のあるインテリアで、観光もたのしめるリゾート感満載のおしゃれな列車です。
朝一番の「ゆふいんの森」号に乗る
朝9時24分発の「ゆふいんの森」号を予約してありました。
当日は、朝食もとらずに9時前にホテルをチェックアウトして、発車の30分前にはJR博多駅に到着。
朝食は列車で販売されているお弁当を予約してあるし、ホテルから駅まで徒歩5分なので、早めの出発でもわりと余裕でした。
駅での介助サービスをお願いする
博多駅に着いたら、まず窓口へ行って介助サービスをお願いします。
「ゆふいんの森」号が発車するホームへ上がるエレベーターを教えてもらって、案内されたとおり、先にホームへ行って駅員さんが来るのを待っていました。
ホームに到着
しばらくしたら、介助サービスの駅員さんが来ました。
まもなく「ゆふいんの森号」も到着。
一緒に写真を撮らせてもらいました。
優しくてとても素敵な駅員さんでした。
介助サービスで乗車
いよいよ乗車。
「ゆふいんの森」号は、ハイデッカー構造といって、車内からの眺望が良いデッキタイプの車両になっています。
車両の座席が高くなっているので、乗車口に階段があります。
でも、「安心してください、乗れますよ(笑)」
車椅子が乗り込む場合は、電動リフト型の昇降装置を使って乗車します。
ほかの乗客が乗車した後に、昇降装置をセット。
自動で車いすごと上げてもらいます。
私は何もせず見守るだけでしたが、ちょっと感動でした。
「ゆふいんの森」号の車椅子席
ゆふ森の車椅子対応シートは1席ずつになっていました。
通常の座席は、通路をはさんで2座席ずつ並んでいますが、車椅子対応席は1人用の座席になっています。
席の指定は、みどりの窓口で購入したときに「車椅子席」をお願いしただけで後はお任せだったのですが、一人用座席を前後で2つ指定になっていました。
2人並んで座れず、前後に並んで座ることになったのですが、それはそれでお互い窓側で景色をたのしむことができました。
「ゆふいんの森」号は車内で食事がたのしめます
ゆふ森は、車内にビュッフェと呼ばれる売店があります。
お弁当や飲み物、スイーツ、記念グッズも販売されています。
お弁当は予約できます
車内販売されているお弁当は、予約しておくことも可能です。
売店は混雑すると行列になるそうなので、私はお弁当を予約しておきました。
時間帯からいって朝食だったので、一番シンプルと思われる「ゆふいんわっぱ」を2つ注文しておきました。
お弁当の予約は事前に直接電話でします。
お問い合わせ:JR九州サービス部サービス課【092-474-2179】
※音声ガイダンスに従って2番を選択
販売時刻になったら車内の売店で受け取り
発車してしばらくすると、車内販売についてのアナウンスが流れます。
販売時刻にならないと予約のお弁当も受け取れないので、それまでは景色を楽しみつつガマン(笑)。
販売時刻になったら売店に行って、現金と引き換えにお弁当を受け取ります。
小ぶりだけど豪華なお弁当
「ゆふいんわっぱ」は小さめだけど華やかで可愛いお弁当でした。
男性だとちょっと物足りないぐらいの大きさかも。
私たちは朝食だったので十分でした。
景色を見ながら食べるお弁当は、もうサイコーでした。
車内サービスいろいろあります
ゆふ森では、いろいろな車内サービスが楽しめます。
乗務員の女性案内スタッフが、パネルで名所を案内してくれたり、写真撮影サービスもあったりします。
名所パネルで案内【徐行運転】
同じく案内スタッフの女性が、案内パネルを持って通過する名所を教えてくれるので、タイミングよくカメラをスタンバイ。
通過のときには徐行運転してくれたりします。
おかげで落ち着いて写真が撮れました。
「ゆふいんの森」号【記念撮影サービス】
案内スタッフの女性が、記念撮影用のパネルを持ってきて、1組ずつ記念撮影をして回ってくれます。
2時間ほどの列車旅【由布院】に到着
のんびりと景色を眺めながらの列車旅。
楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまいまいます。
それでもこのときは、台風の後で線路上に枯れ葉が散乱しているため、終点近くになったら徐行でノロノロ運転になりました。
はじめは、景色をゆっくりたのしむように徐行してくれていると思っていたのですが、通常の徐行は名所の撮影ポイントだけで、このときは例外らしく。
私たちは長めに列車をたのしめてラッキーでした。
降車時も昇降装置で
到着近くになると乗務員の方が席まで来てくださって、「ご案内いたしますのでお待ちください」と伝えに来てくれます。
到着したら、ほかの乗客が降車した最後に、乗車のときと同じように昇降装置で車いすごと降ろしてくれます。
「ゆふいんの森」号おススメです
「ゆふいんの森」号、かなりおススメです。
紅葉の時期だったので景色も良くて、慈恩の滝なども見ることができました。
由布院の情報収集中にたまたまこのゆふ森を知ったのですが、ハイデッカー構造ということで車いすは無理なんじゃないかと思っていました。
ゆふ森のサイトにも「乗車口が階段になっているため車椅子のまま移動できない場合がある」との記載があります。
でも、ネットでよく調べていったら車椅子で利用している人がいて。
実際は、車いすだと利用できないスペースもありましたが、車内を端から端まで見てまわりたい、というのでなければ、じゅうぶん楽しめました。
車椅子対応席の近くのトイレは、バリアフリー対応になっています。
ただ、電動車椅子や大型の車椅子の場合は利用できないことも考えられるので、予約の前には必ず直接確認してください。
特急「ゆふいんの森」号の予約
私たちは、近くの「みどりの窓口」で予約しました。
通常であればネットでも予約できるのですが、車いす利用であることと障がい者割引利用のため、直接「みどりの窓口」へ行って手続きしました。
特急「ゆふいんの森」号は【障がい者割引】が使えます
「ゆふいんの森」号は特急列車なので、乗車券と特急券の2枚のきっぷが必要になります。
その2枚のうち、乗車券のほうは障がい者割引が適用されるので、本人と介護者1名がそれぞれ5割引で切符を購入できます。
通常は博多から由布院まで4,560円(乗車券 2,810円 特急券 1,750円)。
障がい者割引利用の場合は3,210円になります。
購入時には、障害者手帳を提示します。
代理の方の購入もできますが、その場合にも手帳の提示の際にはコピーではなく手帳の原本が必要になります。
これは、障害者割引を使って新幹線のきっぷを購入するときと一緒なので、よかったらこちらを参考にしてください。
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