2022年10月125日(火)~26日(水)
車椅子ユーザーである母と、箱根に1泊温泉旅行。
ロマンスカーで箱根湯本駅まで行き、登山電車 ➔ ケーブルカー ➔ ロープウェイを乗り継いで、大涌谷を観光。2日目には、海賊船、遊覧船を乗り継ぎ、路線バスで箱根湯本駅に戻りました。
車いすユーザーにとって様々な交通機関を利用するのはハードルが高いと思いますよね。
今回の箱根旅行で、私たちはいろいろな乗り物(交通機関)を利用しました。実際には、それぞれの乗務員の方の親切な介助のおかげもあって、どの交通機関も、車いすでもスムーズに利用することができました。
交通機関というより、ゆったりのんびり箱根の景色を堪能しながら、むしろ観光アトラクションのように楽しめました。
車いすでもらくらく観光船
箱根火山のカルデラの中にある「芦ノ湖」をクルーズする観光船は2種類あります。
私たちはこの2つを乗り継いで芦ノ湖をほぼ一周し、「箱根園港」からは路線バスに乗ってロマンスカーの発着駅「箱根湯本」に戻りました。
2種類の観光船は「海賊船」(左)と「遊覧船」(右)。
どちらも箱根芦ノ湖の絶景をゆったりのんびり優雅にたのしむことができます。
そして 車いすでも無理なく乗船することができました。
このページでは、芦ノ湖で「遊覧船」に乗り、「元箱根港」から「箱根園港」まで移動したようすを紹介します。
「元箱根港」から「箱根園港」へ 遊覧船のバリアフリー
「箱根 芦ノ湖遊覧船」は、芦ノ湖を周遊するクルーズ船。
私たちは、海賊船からこの遊覧船に乗り換えて「元箱根港」から「箱根園港」へ向かいました。
「元箱根港」海賊船を下船して遊覧船乗り場へ
海賊船を下船して、乗り場を出てすぐ左方向に進みます。徒歩数分のところに「遊覧船乗り場」があります。芦ノ湖畔沿いを歩いていきます。
海賊船乗り場を出るとすぐに見えるのがこの大きな鳥居▼
この鳥居が右手に見える方向に進みます(ちなみに母は進行方向とは逆を向いています)
左手にはこんな景色が広がります▼
遠くには箱根神社の鳥居、私たちが乗っていた海賊船も見えます。
芦ノ湖の絶景を眺めつつ進むと「遊覧船乗り場」に到着▼
「通行手形(乗船チケット)」を購入。
通行手形(チケット)は障害者手帳提示で割引になりました。
割引についての詳細はこちら➔ 障がい者手帳をお持ちのお客さま「運賃のご案内」
車いす対応のトイレを探す
ここで緊急事態発生!母が「トイレに行きたい」と言いました。
まず、手形売り場内のトイレを探す➔一般のトイレしかない(しかも狭め)➔売場のスタッフさんに「車いすでも入れるトイレは…」と尋ねてみる➔「ここには、ちょっと、ないんで、、、」「あ!あそこにはあるんじゃ?」「うん、あったな、あったあった」と数名のスタッフ同士の会話の後、行き順を教えてもらい ➔ ➔ ➔
そのトイレがこちら。近くにある公衆トイレです▼
中の様子はこんな感じ▼
道沿いの公衆トイレですが、比較的きれいでした。
この公衆トイレは「箱根神社 第二鳥居」のすぐ横にあります▼
海賊船乗り場を出てすぐに見えるのが「第一鳥居」。そして遊覧船乗り場の近くに見えているのが「第二鳥居」。どちらもとても大きな赤い鳥居なのですぐわかります。遊覧船の近くに見えるこの大鳥居を目指せば、その足元に多目的トイレのある公衆トイレがあります。
湖畔沿いのカフェやショップ(車いす対応トイレ)
この「海賊船乗り場」から「遊覧船乗り場」へと湖畔を歩くルートは、整備されていて車いすでもスムーズに進めます。道沿いにはお土産屋さんや飲食店が建ち並びます。
よくよく調べたら、上記で紹介した公衆トイレ以外にも、車いす対応のトイレがある施設がこの湖畔にはいくつかありました。
『芦ノ湖テラス』
芦ノ湖テラスは、イタリアンレストランとミュージアムが併設された施設です。バリアフリーに配慮されていて、車椅子やベビーカーでの移動も可能。車椅子対応のトイレや車椅子専用駐車スペースもあります。
芦ノ湖テラスの公式ホームページはこちら▼
芦ノ湖テラスについて|芦ノ湖テラス
湖を一望する特等席から箱根の心地よい旅がはじまります。自然、美、食が融合する芦ノ湖テラス。約30種類のピッツァを楽しめる ...
www.ashinoko-terrace.jp
『Bakery & Table 箱根』
Bakery & Table 箱根(ベーカリーアンドテーブル箱根)は、3階建てのベーカリー&レストランです。1階はベーカリー、2階はカフェ、3階はレストランで、エレベーターで移動できます。車いす対応トイレがあります。1階のテラス席には足湯もあります。
とても人気のベーカリーのようで、天気が良かったこの日はテラス席は埋まっていたし、湖畔に腰かけてここで買ったパンを頬張っている人たちも見かけました。私たちも心惹かれたのですが、行列ができていて、、、ベーカリーなら回転も早そうなので行ってみればよかったと後悔!
Bakery & Table 箱根(ベーカリーアンドテーブル箱根)公式ホームページはこちら▼
ベーカリー&テーブル 箱根|Bakery&Table(ベーカリー&テーブル)
ベーカリー&テーブルのホームページです
www.bthjapan.com
車いすで乗船
無事にトイレを済ませ、定刻になったので乗り場へ。
特に段差もなく桟橋に出ることができます▼
ちょうど、ほかの車椅子ユーザーの方が下船してきたところでした▼
船員さんがすぐに来てくれて、船内までサポートしてもらいました。
ちょっとした段差があるものの、スロープなしで乗船可能▼
船内のフロアもフラットです▼
入ってすぐ左側が船室になっています。
とくに車いす用のスペースはないようでしたが、広々していて窓も大きいので、車いすのままで景色をたのしめます。前方の座席では、キャプテン室の様子を見ることもできます▼
私たちは船室には入らずに、甲板へ出てみました▼
甲板への扉はスライド式で少し重ため▼
じゃじゃーん!!!
甲板もフラットでスムーズに移動できます▼
看板をぐるっと一周してみた結果、日の丸の立つ船尾のところで流れる景色を楽しみました▼
芦ノ湖上に建つ「箱根神社の平和の鳥居」が近くに見えます▼
平和の鳥居の周りにはスワンボートも、、、▼
「まもなく箱根園港です」というアナウンスが聞こえ、港の桟橋が見えてきたので、早めに乗降口のところまで移動▼
「箱根園港」に到着すると、2人の船員さんがサポートに来てくれました▼
乗船した「元箱根港」では段差がほぼなかったのですが、こちらの「箱根園港」は段差があるようでスロープを準備▼
手厚い介助のおかげで、スムーズに下船することができました。本当に感謝!!▼
車いすで乗る「芦ノ湖 遊覧船」
芦ノ湖上をゆっくりと進む遊覧船は、同じ湖上を周遊する海賊船と比べると見た目は少々地味な感じです。でも、甲板に出たときの爽やかさは、私としてはこちらに軍配を上げたい!
それぞれに違った楽しさがありました。
遊覧船には2階席もありますが、階段のみでエレベーターはありませんでした。船内にトイレもありますが、車いす対応ではありません。現在のところ、バリアフリー整備が遅れている印象ですが、乗船・下船は問題なくスムーズにできました。
なにより船員さんがとても親切にサポートしてくれました。
湖中に建つ平和の鳥居で有名な箱根神社は、元箱根港から徒歩で20分ほどかかるようです。
私たちは時間の関係もあって断念しましたが、遊覧船から赤い鳥居を眺めることができてじゅうぶん満足できました。
芦ノ湖遊覧船の詳細、運行状況などはこちらの公式ホームページで確認できます▼
http://www.izuhakone.co.jp/hakone-yuransen/
www.izuhakone.co.jp
ちなみに、今回の旅行で私が参考にした箱根の観光バリアフリーマップがあります。ウェブで見ることができます➔『車いすで巡る箱根旅 観光MAP』
箱根でバリアフリールームのあるホテルを探しているならこちら▼
箱根は車いすで利用できる公共交通機関も充実しています!
ロマンスカーやロープウェイ、遊覧船など、箱根の旅行記はこちら▼
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