車椅子の母との旅行を計画するのにまずしたこと　旅行カウンターに行ってみた。

車いすの母を連れて旅行を計画するのにまずしたこと

私の母親は車いすユーザーです。
脊髄小脳変性症という難病で、１種２級の障害者手帳を持っています。

そんな母との旅行を計画しようとしたとき、さて何から決めていけばいいのか、実際ほんとに私一人で連れて行けるのか。

思い立ったはいいものの、不安しかなく、とにかく何かきっかけだけでもつかもうと、ひとまず近くの大型スーパーの中にある旅行カウンターに相談に行ってみることにしました。

その時点で決まっていたことは、希望の目的地は「白川郷」ということだけ。

車いすの母と二人きりで宿泊を伴う旅行ができるの？

「とにかく誰かに何かを相談して少しでも先に進めたい」、そんな気持ちで旅行カウンターに向かいました。

相談していく中で、やはり車いすユーザーである母との旅行は、一般的なパッケージツアーで健常者の方と同じコースをまわるのは厳しいことを実感せざるを得ませんでした。

ただ、ここで紹介してもらったプランを参考にして、私たちは『金沢・白川郷・飛騨高山を巡る２泊３日の温泉旅行』を満喫することができたんです。

決まっていることは「車いす」「白川郷」そして「温泉」

スーパーの片隅にある旅行カウンターに到着すると、席に案内され、担当のスタッフにまず希望を聞かれました。そこで、

• 車いすの母との二人きりの旅行であること
• 白川郷に宿泊して温泉につからせてあげたい

ということを伝えました。

車いす旅行でスタッフが提案してくれたこと

そんな私の希望を聞いて、担当スタッフの女性ははなるほどなるほど…としばらく考えたあと、

お母様の状況から考えると白川郷は宿の選択肢が少ないです。
白川郷は観光だけにして、金沢から白川郷をまわって飛騨高山に宿泊というプランはどうでしょうか

とのこと。

つまりこんなプランです▼

このプランなら、白川郷だけでなく金沢の兼六園や有名な高山の朝市なども行ってみることができます。

私も行ったことがない観光地で、金沢は行ってみたかった場所でしたし、貸し切りのお風呂なら母も気兼ねなく温泉につかれそうです。

部屋に温泉露天風呂があるホテルがベストですが、予算を考えて時間で温泉を貸し切りしてくれる宿をピックアップして、車いすでも利用可能かどうか何軒かに確認してくれました。

すると、車椅子の母でも温泉でゆっくりできそうな宿は、実は探せばわりとあることがわかりました。

現地での移動は、レンタカーの乗り捨てプランを利用。
金沢でレンタカーを借りて、白川郷をドライブがてら経由して、宿泊地の高山にある系列店で車を返却。出発点の金沢にわざわざ戻ってくる必要がないので、時間と費用のロスがなくなります。

母との旅行が一気に現実味をおびてきて、とてもワクワクしてきました。

旅行カウンターで学んだ【旅行プランの立て方】

結論から言うと、この旅行カウンターでは相談のみで終わりました。
なぜなら、プランはとても良いものだったのですが、果たして車いすの同行者が一緒に行動できるのかがまったく分からなかったんです。

スタッフの方は思い当たるホテルに、車いすユーザーが宿泊できるかを何軒かに直接電話をかけて確認してくれましたが、特別にバリアフリールームの知識があるわけではなさそうでした。

結局スタッフさん自身もその場でパソコンで検索して調べてくれていただけなんですね。
電話をして車いすユーザーの受け入れが可能とわかっても、どのような部屋なのかまではよくわからなかったんです。

一般客用のツアーデスクですから、それも当然かも知れません。

また、プランはこの順番で決めていくということも学びました▼

• 行き先を決める
• コースを決める
• コースに沿って宿を決める

結果私は、ここで頂いたパンフレットをもとに、自分でホテルやレンタカーをネットで調べて予約することにしました。

車いすユーザーが旅行できるプランづくり

それ以来いまでも、行きたい旅行先が決まったら、旅行会社の組んだツアープランを参考にしてプランを立てています。パンフレットに載っているツアーは、プロが考えたモデルコースだからです。

その後、私が母と旅行した経験から、このサイトを立ち上げました。

旅行先や宿泊先など、手っ取り早く計画を立てたいという方は、よかったら参考にしてください。

新幹線や飛行機のチケットのとり方や、各観光地のお役立ち情報はこちらで紹介しています▼

各地域にあるホテルのバリアフリールームのようすを紹介しています。車いすでの宿泊先を簡単に探すならこちら▼

次は、旅行の一番のポイントかもしれない宿泊先。
車いすで利用可能な宿泊先を探した方法を、具体的に紹介していきたいと思います。

金沢で利用したホテルのバリアフリールームのようすについてはこちら▼

高山で車いす利用の母と温泉のあるホテルに宿泊したようすはこちら▼