2022年7月11日(月)~13日(水)
車椅子ユーザーである母と、二泊三日で京都・奈良旅行へ。
2日目。伏見稲荷大社へ行きました。
1日目に助っ人として同行してもらった息子とは京都駅で解散。
母と2人で向かい、私の胸元に装着したGoPro(ゴープロというアクションカメラ)で撮影しました。
その動画を切り出した画像を使って、樣子を紹介したいと思います。
伏見稲荷大社 車いすで千本鳥居へ
伏見稲荷大社は、千本鳥居で有名です。
この千本鳥居へ行くには多くの階段があり、数年前までは車椅子では一般道を迂回する必要がありました。
が、2020年にバリアフリー化の一環としてエレベーターが設置され、現在は千本稲荷までラクに行けるようになっています。
その道のりがどんな樣子か、私たちがエレベーターを使って行った道順を矢印で示してみました。
画像を見てもらうと、地面が意外にフラットに整備されていて、車いすで走行するイメージがつかめるのではないかと思います。もし、単独で行かれる場合には、スロープを自力で上がれるかによるかと思いますので、その点でも画像が少しでも参考になればと思います。
京都から電車で2駅の伏見稲荷大社
私たちは電車で伏見稲荷大社まで行きました。
宿泊したホテルが地下鉄四条駅の近くだったので、四条駅からまず京都駅に向かいました。
四条駅にもエレベーターがあったらしいのですが、私たちはおそらく阪急烏丸駅のエレベーターで地下に降りてしまったらしく、阪急烏丸駅コンコースと地下鉄四条駅コンコースを結ぶ階段昇降機を使って四条駅のホームに向かいました。
階段わきに設置されている「車いすやベビーカー利用者用の階段昇降機」▼
京都駅からはJR奈良線に乗り換えて「稲荷駅」へ。
2駅、5分ほどで着きます。
伏見稲荷大社のバリアフリールート
稲荷駅の改札を出て、道を渡ればすぐに伏見稲荷大社です。
「大鳥居」をくぐり見えてくるのが「二番鳥居」。その奥に見えるのが「楼門」▼
私たちはひとまず「警衛所」というところに立ち寄りました。「警衛所」は、交番のようなところ。
「二番鳥居」の手前で左に曲がって「警衛所」へ▼
左にある白いコーンがあるところが「警衛所」。ここで、車いす用のエレベーターへの道のりを確認しました。
警衛所では、道順やスロープでの介助など相談にのってくれるようです。
警衛所で聞いたところによると、下の画像の大きな階段の左側に見えているスロープを上がっていくルート(水色の矢印)と、楼門に向かって右側にあるスロープを通るルート(ピンクの矢印)があり、楼門に向かって右側のスロープのほうがゆるやかで上りやすいとのこと。
ちなみに、水色の矢印のルートは、ほぼまっすぐ進む道のりで単純ですが、ピンクの矢印のパターンは、ぐるっと回り込んでいって後ほど水色の矢印ルートに繋がります。回り込むぶん、ちょっとだけ遠回りでややこしい。といっても「外拝殿」や「本殿(内拝殿)」の前を通るし(水色のルートは横を通り抜けて行きます)、時間的にもさほど大差はありません(ピンクの矢印ルートで行っても、エレベーターまで5分くらい)。
ということで、若干スロープの勾配がゆるやか(らしい)なピンクの矢印ルートのほうを選択。
階段の前を右折して進みます▼
右折したら、「二番鳥居」と「楼門」の間の通りを白い建物に突き当たるまでまっすぐ▼
突き当りを左折▼
左折するところ▼
右に見えているのは伏見稲荷大社の駐車場(障害者専用2台分あり)なので、車で来た場合はここからスタートしてもいいと思います。
左折すると坂(スロープ)になっています。ここが楼門に向かって右側のスロープです▼
スロープを上ったら石畳に沿って左方向へ▼
外拝殿の前に出てきます▼
参拝されている方の後ろを失礼して。外拝殿に沿って右折▼
外拝殿に沿って右折するところ▼
ちなみに、水色の矢印ルートであがってくるとこの道で繋がります。石畳のとおりに進まない場合は、右折せずにピンクの点線のように突っ切ってしまっても。(私たちは几帳面に石畳のとおりに進みました笑)
外拝殿の横(内拝殿の手前)を今度は左折▼
左折したらまたすぐ突き当りを右折▼
右折するところ▼
「警衛所」の前の階段わきのスロープを上ってくると(水色の矢印のパターン)、ここに出てきます。先ほどピンクの点線のように突っ切るとこの道に出てきます。
右折すると2つ目のスロープが見えてきます▼
階段横のスロープをあがる▼
上がりきったところを右へ▼
右へ行って左に曲がってまた右へ。
というか、石畳のとおりに進まなくてもよければ右前方へ(点線矢印)▼
要するに、奥にちょっと見えている白い建物を目指す!
正面に見えているのが本殿なので、その裏を通ります▼
白い建物の前を左折▼
左折すると「車いす・歩行に支障のある方用エレベーター」への入り口が!▼
門をくぐって右へ▼
千本鳥居へ向かうエレベーターに到着!▼
2階へ▼
エレベーターを降りたら右方向へ▼
すぐに二股に分かれるので右へ▼
道なりに進んでいくと、、、
鳥居が見えてきます!
千本鳥居のスタート地点に到着!
何本もの大きな鳥居を抜けると、また次の千本鳥居が。今度は少し小さめの鳥居の参道が二股に分かれるので右側通行。進むと奥社奉拝所にたどり着きます。
車いすでこのまま奥社奉拝所までは進めますが、その先は階段になっているので、車いすでの場合はそこで折り返し。行きとは反対側の鳥居を通って(右側通行)またここへ戻ってきます。
雨がひどくなってきたので、残念ですが私たちはここで断念。次の鳥居へ進まずに戻ることにしました。
エレベーターのところまで、来た道をそのまま戻ってもいいみたいですが、私たちは左方向へ▼
ちょっと行ったらすぐにまた左折▼
左折すると、そこからわりと勾配が急な下り坂が続きます▼
安全のため車いすを後ろ向きにして進みました。
坂道を下るのでちょっと大変ですが、パワーがやどりそうな参道です。季節によっては、紅葉など、また違う景色が美しい通りではないかと。
このまま進んでいくと、千本稲荷のスタート地点、来た時に乗ったエレベーターがあります。
エレベーターの営業時間
ひとつ、注意してほしい点は「エレベーターの営業時間」です。
伏見稲荷大社は閉門時間がありません。
なので、とくにいい写真を撮りたい方は、混み合う時間を避けて早朝に千本稲荷に向かうのがベストとされています。
が、車いすで向かう場合にはエレベーターを利用する必要があるんですよね▼
画像では見づらくてごめんなさい。
「利用可能時間 9:00~15:00」
と書いてあります。実際私たちが行ったのも9時半すぎくらい。それでも修学旅行生などがたくさんいました。
多目的トイレ
私たちは利用しなかったので写真が撮れていないのですが、伏見稲荷大社にも多目的トイレがあります。
私たちが到着してはじめに向かった「警衛所」の横にあります。
参考になるページのリンクをはっておきます➔ 伏見稲荷大社 境内トイレ
ここの他にもトイレはあるのですが、一般のトイレのみで多目的トイレはないようです。
あとは、JR奈良線「稲荷駅」か京阪「伏見稲荷駅」にある駅のトイレを利用する形になります。
こちらも参考になるページがありましたので、リンクをはっておきます▼
伏見稲荷大社『写真付きトイレマップ』完全版! 初詣も初午大祭も本宮祭もこれで安心! | ごりらのせなか
伏見稲荷大社〜稲荷山にあるトイレの紹介です。
www.goriluckey.com
車いすで訪れる伏見稲荷大社【千本稲荷】
伏見稲荷大社は、バリアフリー化が進み、車いすでも参拝しやすいように整えられていました。
階段脇にはスロープ、千本稲荷へ向かうエレベーター。
そして主要な道は石畳によってスムーズに通れますし、砂利道はネットがかけられているので、沈まず、車いすでも苦なく進めます。
私は警衛所の方に教えていただいた、比較的傾斜がゆるやかという「本殿に向かって右側」にあるスロープを利用しましたが、他の方のブログやサイトを見ると、警衛所前の大きなスロープからあがって行かれる方が多いようです。
警衛所前の大きなスロープは「車いすであがるにはかなりの急勾配」とされている方もいますが、実際にそちらを利用していないので勾配がどれほど違うのかわかりません。ただこのスロープは、実は車いす用ではなく、祭典時などに軽トラが資材を運んだりできるよう自動車用につくられたものらしいです。
どちらのスロープにしても、単独で訪れる場合にはこのスロープを上がれるかが問題になると思います。
場合によっては、警衛所の方にサポートをお願いできないか、事前に確認してみるのもありかなと思います。
伏見稲荷大社の公式ホームページはこちら▼
伏見稲荷大社
1300年にわたって、人々の信仰を集め続ける「お稲荷さん」の総本宮 伏見稲荷大社の公式ホームページ
inari.jp
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