【車椅子で行く奈良】東大寺へWheelchair Accessible in Todaiji

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【車椅子で行く奈良】東大寺へWheelchair Accessible in Todaiji

奈良 東大寺の大仏

2022年7月11日(月)~13日(水)
車椅子ユーザーである母と、二泊三日で京都・奈良旅行へ。

3日目。東大寺へ行きました。
東大寺といえば大仏様。奈良観光の最大の目的は大仏様でした。
どこまで拝観することができるのか不安でしたが、東大寺はバリアフリールートが整備され、本殿に関してはまったく問題なく車いすを押して行けました。

二月堂や三月堂は? そして春日大社は、、、
それらの樣子を紹介します。

車いすの母と東大寺へ

中学生の時に修学旅行で訪れていたはずですが、ほぼ印象に残っていません。
班行動したときのメンバーのエピソーとかしか記憶にないんですよね。

でも今回は、大仏様を拝観して、その厳かな空間に感動して涙が出てしまいました。
人生を考えるようになった歳のせいなのか、車いすの母とここにこうしてたどり着けた達成感と安心感からか、東大寺を含め、おとなになってからの奈良観光は、しみじみと、慈悲深く、清々しい気持ちになりました。

路線バスで東大寺へ

私たちは、JR奈良駅前のロータリーから路線バスに乗って東大寺へ向かいました。
宿泊したホテルを出たらすぐそこがバスロータリーで、チェックアウトの手続きがいらないホテルだったので、朝早めの出発でも、しっかりとホテルの朝食を食べて余裕でスタート。

奈良駅前のホテルに宿泊した樣子はこちら▼

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朝8時ごろのロータリーは、観光客というよりは通勤・通学の人たちが多い印象でした▼

JR奈良駅前のバスロータリー

乗務員さんを見つけたので「東大寺へ行きたいんですけど、車いす乗れますか?」と聞いたら何人もの乗務員さんですぐに対応してもらえました。

すでに停まっているバスは乗客が多く乗り込んでいたので見送って、次のバスに乗ることに。
「次もすぐに来ますけど時間は大丈夫ですか?」など丁寧に確認してくれる親切な乗務員さんでした。

JR奈良駅前のバスロータリー バスと乗務員の樣子

本当に次もわりとすぐに来て、さっそくスロープを設置してもらいました▼

JR奈良駅前のバスロータリー 乗務員さんにスロープを設置してもらっているところ
JR奈良駅前のバスロータリー 乗務員さんにスロープを設置してもらっているところ

乗車時間10分くらい。
『東大寺大仏殿・春日大社前』という停留所で無事に下車。

降りたところの歩道がこのようにかなり狭かったので▼

バス停留所『東大寺大仏殿・春日大社前』でバスを降りたところ

ピンクの矢印線のように、いったん公園内に入って回り込んで東大寺へ進みました▼

バス停留所『東大寺大仏殿・春日大社前』付近の地図の立て看板

もし近鉄奈良駅から「ぐるっとバス」に乗るのであれば『大仏殿前駐車場』というバス停で降りたほうが、大仏殿に近いし安全だと思います。

公園内に入ればもうこの通り。
そこいらじゅうにシカさん。おせんべい売ってます▼

公園内には鹿が何頭もいて、近くには鹿せんべいの売店

車いすにとっては足場の悪いガタガタや、やや難所もありますが、おおむね平坦な道です。介助者がいる場合や電動なら余裕だと思います。無理そうなら迂回もできそう。坂道はないです。
わかりやすく標識も立っています。

公園内を東大寺方面へ向かう道の樣子。道案内の標識やスロープなどあり
公園内を東大寺方面へ向かう道の樣子。コンクリートでフラットな道

車いすで東大寺参道から大仏殿へ

東大寺の参道に入ってからはこのとおり▼
石畳ではありますが、きれいに整備されていて車いすをスムーズに押せました。とくに中央を通る幅1メートルくらいの質感の違う石畳は、車いすやベビーカーでもガタガタせずに通れるようになっています。

東大寺南大門前の参道の様子

南大門の前まできました。バス停からは10分くらい。
南大門は手前が階段になっているので、残念ながら車いすでくぐることはできません。左右にある迂回ルートを通ります。
そんなわけで、仁王像も少し遠目に眺める感じ▼

東大寺南大門前の参道の様子 車いすの母と鹿

南大門の左右にある平坦なルートを抜けて直進すると中門の前にきます。
そこを左折して進むと本殿のバリアフリールートがあります▼

東大寺中門に沿って進むところ この先に大仏殿のバリアフリールート、スロープがある

看板でわかりやすく表示されています▼

東大寺中門に沿って進むところ この角を曲がると大仏殿のバリアフリールート、スロープがある
東大寺中門に沿って進むところ 曲がり角にある車椅子入り口の案内看板のアップ。

看板のところを中門に沿って右折すると、すぐにスロープが▼

大仏殿のバリアフリールート、スロープの前

施錠されているので、右側にあるインターホンでロックをリモートで外してもらいます。

大仏殿のバリアフリールート、スロープの前にあるインターホン
大仏殿のバリアフリールート、スロープの前。インターホンで門のロックを外してもらい中へ入るところ

スロープを上がって右へ入ると係員の方が待っていてくれて▼

大仏殿のバリアフリールート、スロープを上がったところ。係員の方が待っている

まず消毒▼

大仏殿のバリアフリールート、スロープを上がったところ。係員の方が車いすの母の手を消毒してくれるところ

そしてチケット購入▼(本来はもっと手前にある売り場で購入するようです)
チケットは、障害者手帳提示で割引を受けられます。

大仏殿のバリアフリールート、スロープを上がったところ。チケット購入。

その先は大仏殿へ続く回廊になっています▼

大仏殿のバリアフリールート。大仏殿へ続く回廊になっている。

広くて、きれいで、ずっとフラット▼

大仏殿のバリアフリールート。大仏殿へ続く回廊になっている。

大仏堂のすぐ手前がスロープになっています▼

大仏殿のバリアフリールート。大仏殿へ続く回廊。大仏殿のすぐ手前にスロープがある。

スロープを上って左に入るといよいよ大仏殿へ▼

大仏殿のバリアフリールート。大仏殿のすぐ手前のスロープを上がって大仏殿に入ったところ。

木製の柵の打掛錠をはずして中に入ります▼

大仏殿に入ってすぐ。木製の柵の打掛錠がある。

堂内は時計回りに進みます▼
わかってはいたけどスケール大きい!

大仏殿内の様子。虚空蔵菩薩坐像。
大仏殿内の様子。広目天立像。
大仏殿内の様子。多聞天立像。

御朱印所もあります▼

大仏殿内の様子。御朱印所。

一般の参拝者はこちらから入堂▼

大仏殿内の様子。一般の参拝者の入り口。

そして、大仏様とご対面!

大仏殿内の様子。大仏像。
大仏殿内の様子。大仏像。

大仏殿横の多目的トイレ

大仏殿内を一周して、入ったスロープから元の位置に戻ってきます。
スロープの近くには多目的トイレがあります▼
男性用にも女性用にも、それぞれ多目的トイレの個室がありました。

大仏殿のスロープ付近にある多目的トイレ
大仏殿のスロープ付近にある多目的トイレ。中の様子。
大仏殿のスロープ付近にある多目的トイレ。中の様子。

【二月堂】【三月堂】へ

「お水取り」の行事で名が知られている『二月堂』へは、この鳥居をくぐって坂道をずーーーっと上った先にあります。

二月堂・三月堂へ向かう参道。「手向山神社」鳥居。

東大寺の公式ホームページには

二月堂下の広場へも通行していただけるよう整備しておりますが、山沿いにあるため高低差が生じます。ご参拝の際は充分にご注意ください。二月堂の上へは、車椅子へ乗られたままでは回避できない階段がありますので、あらかじめご理解いただけますようお願い申し上げます。

東大寺公式ホームページ

と、あるのですが、、、
写真でも一見たいした坂道ではないように見えますが、これを10分近く延々と上がっていきます。

二月堂・三月堂へ向かう参道。ゆるく長い坂道。

途中、飲み物休憩していたら、ワンちゃんが車いすが気になるらしく、、、母の回りをウロウロ(笑)

二月堂・三月堂へ向かう参道。坂道の途中で休憩。

執念と気合で車いすを押し「ぐえぇ~、もうダメだぁぁぁ」と思っていた頃に二月堂下の広場に到着!

まず目の前には三月堂▼

三月堂の前で

そして四月堂▼

四月堂の前で

堂々の二月堂!!!

二月堂下の広場

ご覧のとおり、二月堂の手前には延々と続く階段があり、堂内へ行くことはできませんでした。
汗水たらしてここまで上がってきたのに、、とも、思いましたが。
でも、この大迫力で複雑な建物を間近で観るだけの価値はあったと思っています。

実は、私はここまで来るのを諦めようと思っていました。
先ほどの写真にあった鳥居のところでどうしようかウロウロして、やっぱり諦めて引き返そうとしたときに、それを見ていた女性2人の清掃員の方が声をかけてくださったんです。
「どれだけの坂道かわからないから、二月堂までたどり着けるか自信がない」ということを話したら、少しでも軽くなるようにと荷物を持って途中まで一緒に歩いてくれました。

「行ければそれでいいし、もしも途中でダメそうだったら、私たちがいればなんとかなるでしょ♪」と。

結局、ヒィヒィ言いながらも私が押して行けそうだと判断して、途中まででお礼を言って分かれたのですが、この「安心感」で支えてもらった絶妙なサポート、忘れません!

追記ですが、後日この記事をまとめるにあたって改めて調べたところ、私たちが行った二月堂下の広場までタクシーで行くことが可能であることがわかりました。
東大寺にも確認済みです。ただ、催事などで車を停めることができない日もあるそうなので、事前に確認しておくほうが安心かもしれません。

東大寺ミュージアム

この写真の奥に写っているのが『東大寺ミュージアム』。

奥に見える東大寺ミュージアム

映像や展示で東大寺の歴史を詳しく知ることができます。
新しくて、バリアフリーで、涼しくて(笑)(とても暑い日だったので)
ゆっくりまわることができて良かったです。障害者手帳提示で割り引きになります。

春日大社へ向かう

そのあと私たちは『春日大社』へ向かいました。
このような砂利道をガタガタどんどん進んで▼

春日大社の参道

国宝殿に着いたらなんと休館中(泣)▼

春日大社・国宝殿の前

本殿への看板地図を見たら、なんとどのルートを行っても階段があるという(泣)
ピンク色で囲ってあるところが階段▼

春日大社・国宝殿の近くにある地図案内の看板

先ほどの『二月堂』のように近くで拝観することは可能なようでしたが、道のガタガタがこの先も長く続きそうだったので諦めることに。

この国宝殿の奥にバスロータリーがあり、私たちはまたバスに乗って『近鉄奈良駅』に向かいました。

車いすで訪れる東大寺

東大寺の参道。鹿と対面する車いすの母。

東大寺大仏殿は向かうルートは、中央の石畳の質をかえて、車いすで通ってもガタガタしないように整備されています。
そして、その質感の違う石畳に沿って進めば自然と大仏殿にたどり着くようになっている。
昔からの風情を損なわず、誰もが進みやすい参道として、とても工夫されていると思いました。

ここでは1箇所しか紹介できていませんが、車いす対応の多目的トイレも全部で4箇所あります。

ところで、あちこちにいる鹿ですが、車いすにけっこう反応しているように見えました(笑)
母が近くを通ると、のんびりしていた鹿が急に首を持ち上げてジィーッと見ていたり。
車いすに乗っている側(母)も、目線が同じ高さになるので、人によってはちょっと怖く感じるかもしれません。

基本、まったく何もしてこないですが、「鹿せんべい」を持っていた参拝客は、人(鹿!)が変わったようにまとわりついて追いかけられていました(笑)
車いすでそれをされるとけっこう恐怖を感じると思うので、鹿せんべいを購入される際には気をつけてください。

東大寺の公式ホームページはこちら▼

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華厳宗大本山 東大寺の公式サイトです。歴史や参拝のご案内、年中行事や御朱印を紹介しています。

www.todaiji.or.jp

奈良のバリアフリールームのあるホテルを探しているならこちら▼

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