2022年7月11日(月)~13日(水)
車椅子ユーザーである母と、二泊三日で京都・奈良旅行へ。
2日目。嵯峨野観光鉄道『トロッコ列車』に乗りました。
保津川沿いをディーゼル機関車に引かれて走る観光列車。
バリアフリーにも配慮されていて、車いすでもスムーズに乗車。渓谷の景色をのんびりたのしむことができました。
車いすの方におすすめの観光「トロッコ列車」
もともとは荷物輸送用の貨物車両だったトロッコと、使われなくなった廃線を利用して、観光列車として生まれかわったのが嵯峨野観光鉄道「トロッコ列車」。
片道7.3kmの保津側沿いを25分くらいかけてゴトゴトゆっくり走ります。自転車よりちょっと速いくらいのスピードだそうです。
クラッシックな見た目のディーゼル機関車に乗って、渓流の自然をのんびり楽しむことができて、とても良い時間になりました。
障害者手帳で割引もあり、車椅子席もあって、あらかじめ予約しておくこともできます。
乗降はスロープも出してもらえます。
嵯峨野観光鉄道「トロッコ列車」の公式ホームページはこちら▼
嵯峨野観光鉄道 – トロッコ列車
嵯峨野トロッコ列車では京都嵯峨野から嵐山、保津峡、亀岡までの四季を楽しむ25分の至福の旅をご提供。スタッフ一同おもてなし ...
www.sagano-kanko.co.jp
JR嵯峨嵐山駅からすぐ
トロッコ列車の発着駅「トロッコ嵯峨駅」は、京都駅からJR嵯峨野線で約17分。「JR嵯峨嵐山」駅を出たらすぐのところにあります。入り口正面は階段になっていますが、わきにスロープがあるので車いすでも大丈夫。
改札口
入り口を入るとすぐに乗車券売り場があります。隣には、保津川下りの乗船券売り場もあります。
私たちは車椅子席を予約購入してあり、本来なら事前に乗車券が手元にあるはずでしたが、私の致命的なミスでちょっとややこしいことに(泣)
スタッフの方の親切な対応で、買い直すことなくチケットを発行していただきました。
乗車券売り場の先に改札口があります▼
多目的トイレあります
片道30分ないくらいの区間を往復でチケット購入して、乗って出発したらそのまま折り返してここに戻ってきたので、乗る前と帰ってきた時にここでトイレを済ませました。
改札のすぐ横にトイレがあります。
多目的トイレと、その奥に一般のトイレ▼
多目的トイレのようすはこんな感じ▼
ホームへ
車いすの場合は、先ほどの改札口ではなく、奥のほうからホームへ案内されます▼
右側に見えているのはラーメン屋さんコーナー。奥には日本最大級の鉄道ジオラマ「ジオラマ京都JAPAN」があります▼
突き当りを右へ進むとホームへの出口が▼
乗車はスロープでサポートしてくれます
まもなくしてトロッコ列車が見えてきました▼
おおお!かっこいいぞ!!!
スロープを設置してくれます▼
トロッコ列車の車椅子席
トロッコ列車の車椅子席は、3号車と5号車の出入り口に近い席になっています。
3号車は通常の列車と同じで開閉式の窓ガラスがありますが、「リッチ号」と呼ばれる5号車は窓ガラスのない素通しの車両。リッチ号のほうが開放的で自然を満喫できていいなぁと思ったのですが、「雨天の場合は雨に濡れることもある」となっていたので3号車を予約しました。
公式ホームページの「座席表」のリンクをはっておきます➔ 座席のご案内
この日は、朝方に雨が降って、保津川が増水していてこのとおり▼
本来はもっともっと美しくて爽やかな眺めだったはずで、ちょっと残念。
でも、こんな景色がたのしめました▼
車椅子席の予約と障害者割引
トロッコ列車の座席は事前予約ができます。車椅子席もです。
そして、障害者手帳提示で割引もあります。
ただ、その利用方法がちょっとややこしくて、そのうえ私は致命的なミスをやらかしてしまい、せっかくの障害者割引を利用できなかったという・・・泣
なので、同じミスで残念なことにならないよう、予約の方法と注意点をお知らせします!
ただ現在、嵯峨野観光鉄道『トロッコ列車』のホームページを見ると、「身体障害者割引はインターネット予約ではご予約・購入できません。」と記載されているので、まずは嵯峨野観光鉄道に問い合わせをしてみることを強くおすすめします。(TEL 075-871-3997)
座席の予約方法
座席の予約は、JR西日本が提供するインターネット予約サービス『e5489(いいごよやく)』から予約します。
なので、まずJR西日本のJ-WESTネット会員登録(無料です)が必要となります。
詳しくはこちら➔ 乗車券について
車いす席を利用する場合は、上記の『e5489(いいごよやく)』からあらかじめ適当な席(車椅子席ではなく一般の座席)を予約して、嵯峨野観光鉄道『トロッコ列車』(TEL 075-871-3997)に連絡をして車いす席と差し替えをしてもらいます。
詳しくはこちら➔ よくある質問「車椅子で乗車できますか?」
障害者割引の利用方法
上記の方法で予約する際、決済はカード決済のみになります。
そのとき、一般の座席(を仮に押さえる)になるので、障害者割引は使えません。
当日、窓口で障害者割引でチケットを購入して、予約した席と差し替えてもらうのですが、「仮押さえでカード決済で購入したチケットをそこでキャンセルして障害者割引のチケットを購入」という形をとるので、カード決済のキャンセル手数料がかかってしまうのです。
障害者割引は通常チケットの半額で購入できます。(私たちは、母が障害者手帳の第1種なので介助者の私も半額)
一般880円のチケットが440円で購入できるわけですが、車いす席を予約している場合には、カード決済の払い戻し手数料220円がかかります。
つまり、本来2名で1760円のところ1320円で購入できるということになります。半額にはならないですが、少しお得になります。
当日の手続方法
席を予約した場合、事前に乗車券を発券しておく必要があります。
発券は、JR西日本のみどりの券売機、みどりの窓口できっぷを受け取ります。
たとえばJR東日本や東海など、JR西日本以外のきっぷ売り場、そして旅行会社やトロッコ各駅の窓口でも受け取ることはできません。
切符受け取りの際には、決済に使用したクレジットカード、予約番号、電話番号が必要になります。
当日は、そのみどりの窓口で受け取ったきっぷを、トロッコ列車の駅の窓口で障害者割引のきっぷと差し替えてもらいます。
そのときに、手数料220円を差し引いた一般料金との差額を返金してもらいます。
と、ここまでが一連の流れなのですが、、、
私は、京都駅に到着したときにみどりの窓口に立ち寄って、きっぷを発券してもらうことにしました。
京都駅のみどりの窓口に行って「では、決済されたカードのご提示をお願いします」と言われて「あ!!!」
私は、カードの紛失などが心配で、旅行中の支払いは現金とスマホのみにしています。
なのでカードを家に置いてきてしまった!
通常はこれで仕方なくもうチケットを買いなおすしかなかったのですが、トロッコ列車の窓口に連絡して事情を話したら、私の場合は事前に車いす席のことで何度も連絡をとっていたので、窓口の方の善意で特別になんとか予約を生かして処理をしてもらうことができました。
でも、予定よりもだいぶ早く窓口に行かなくてはならなくて時間をかなり無駄にしてしまったし、ややこしくなりすぎて窓口にかなりご迷惑がかかるので障害者割引の適用は諦めることにしました。
予約席のきっぷの受け取りには「決済に使用したクレジットカードが必要」です。絶対に忘れないようにしてください!
車いすで乗るトロッコ列車
私がクレジットカードを忘れるというアクシデントはありましたが、トロッコ列車はゆったりのんびり、とても楽しい時間を過ごせました。
トロッコ列車は、普通の電車の「どこかへ移動する手段」とは違って(そういう利用の仕方もありますが)、ディズニーランドの『ウエスタンリバー鉄道』のようなひとつのアトラクション的な乗り物という感じです。
アジサイや新緑の季節もいいと思いますが、紅葉の時期はとても人気で、指定席は満席、立席の販売をすることもあるようです。
また、11月ごろにはイルミネーションやライトアップを楽しめる「光の幻想列車」が開催されたりもします。
景色を眺めながらゴトゴト揺られて。
歩いての移動が困難な高齢の方や車いすの方にこそおすすめしたい観光だと思いました。
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